車の脱出ハンマーは100均で買える?緊急時に後悔しない選び方

車の脱出ハンマーは100均で買える?緊急時に後悔しない選び方

「車の脱出ハンマーは100均で買える?」「ダイソーの商品でも、いざというときに窓ガラスを割れるの?」と気になっていませんか。結論からいうと、脱出ハンマーは値段よりも「自動車の緊急脱出用として作られているか」「シートベルトカッターが付いているか」で選ぶことが大切です。

水没や事故でドアが開かなくなったとき、車内にある物では窓ガラスを割るのは難しく、専用の道具が必要になります。この記事では、国民生活センターやJAFの公開情報をもとに、次の順番で解説します。

  • 100均・ダイソーで脱出ハンマーを探すときの確認点
  • 脱出ハンマーが必要になる場面と、水没時の脱出手順
  • 脱出ハンマーで割れるガラス・割れないガラス
  • 選び方のポイントと、車内に置く場所

車の脱出ハンマーは100均で買える?

100均で車用の脱出ハンマーが見つかるかどうかは、店舗や時期によって変わります。「行けば必ずある」とは考えず、見つけた場合も自動車の緊急脱出用として作られた商品かどうかをパッケージで確かめることが大切です。

脱出ハンマーは、水没や事故で車内に閉じ込められたときに、窓ガラスを割ったりシートベルトを切ったりするための道具です。買ったあとに自分の車の窓で試すことはできないため、買う前の確認がそのまま「いざというときに使えるか」につながります。

ダイソーなど100均で探すときの確認点

ダイソーなどの100均で探すときは、商品名やパッケージで次の点を確認してください。

確認すること 見るポイント 注意点
用途 「自動車用」「緊急脱出用」の記載 工具用のハンマーは別物
機能 窓ガラスの破砕、シートベルトカッター ガラスを割る機能だけの商品もある
性能の表示 JISマークなど性能の目安になる表示 表示がなければ性能を判断しにくい
固定方法 ホルダーなど車内に固定できる部品 置くだけだと衝撃で飛んだり転がったりする

特に大切なのは「自動車用」「緊急脱出用」と書かれているかどうかです。これらが確認できない場合は、カー用品店や通販で、車用として明記された脱出ハンマーを選ぶ方が確実です。

工具用のハンマーは代わりにならない

100均には、釘打ちや工作に使う工具用のハンマーも並んでいます。しかし、工具用のハンマーは車の窓ガラスを割るために作られたものではありません。

JAFのユーザーテストでは、ヘッドレスト、小銭を入れた袋、スマートフォン、傘、車のキーでは運転席の窓ガラスを割れず、割れたのは脱出用ハンマー(ポンチタイプ・金槌タイプ・小型ポンチタイプ)だけでした。狭い車内では力が入りにくく、水没時は水の抵抗もあるためです。

「ハンマー」と書かれているだけで選ばず、緊急脱出用の専用品を用意しておきましょう。

脱出ハンマーが必要になる2つの場面

脱出ハンマーが必要になるのは、主に「車が水没してドアや窓が開かないとき」と「事故でシートベルトが外れないとき」です。どちらも短い時間で判断しなければならないため、道具を手の届く場所に用意しておくことが大切です。

場面 起こりやすいこと 脱出ハンマーの役割
水没 水圧でドアが開かない、窓が動かない 窓ガラスを割って出口を作る
事故 シートベルトがロックして外れない シートベルトを切って体を自由にする

車が水没してドアや窓が開かない

車外の水位が上がると、ドアに水圧がかかって開けにくくなります。JAFは、水没したときの行動として次の流れを紹介しています。

  1. 落ち着いてシートベルトを外す
  2. 窓が開くうちに開けて脱出する
  3. ドアも窓も開かなければ、脱出ハンマーで窓ガラスを割る
  4. ハンマーがなく、ドアも窓も開かない場合は、車内に水が入って外との水位の差が小さくなるのを待ち、ドアを押し開けて脱出する

何より大切なのは、冠水した道路やアンダーパスに入らないことです。ただ、突然の豪雨では気づいたときには水に囲まれていることもあります。万が一に備えて、脱出ハンマーを運転席から手が届く場所に固定しておきましょう。

事故でシートベルトが外れない

国民生活センターによると、車に一定以上の減速や衝撃が加わると、乗っている人を守るためにシートベルトがロックされます。水没時にシートベルトで体が固定されたまま窓ガラスを割ると、身動きが取れない状態で車内に水が入ってくるおそれがあります。

そのため、脱出ハンマーはシートベルトカッター付きを選ぶか、カッターを別に用意しておくことが大切です。

脱出ハンマーで割れるガラス・割れないガラス

脱出ハンマーは、車のすべてのガラスを割れるわけではありません。割れるのは「強化ガラス」で、「合わせガラス」は割れません。国民生活センターのアンケートでは、自分の車のドアガラスの種類を知らない人が約7割いました。いざというときに迷わないよう、事前に確認しておきましょう。

ガラスの種類 主に使われる場所 ガラスの表示 脱出ハンマーで
強化ガラス 多くの車のドアガラス・リアガラス TまたはTP 割れる
合わせガラス すべての車のフロントガラス、一部の車のドアガラス・リアガラス LまたはLP 割れない

割れるのは強化ガラス(表示はTまたはTP)

強化ガラスは、強い衝撃を受けると細かい粒のように割れる性質があり、脱出ハンマーで割ることができます。ガラスの隅にあるJISマークの近くに「T」または「TP」と書かれていれば強化ガラスです。

表示が見つけにくいときは、車の取扱説明書を見るか、販売店や自動車メーカーに確認してください。JAFは、窓を割るときは窓の四隅のどこかを狙うと効率よく割れると紹介しています。

フロントガラスなどの合わせガラスは割れない

合わせガラスは、2枚のガラスの間に樹脂の膜をはさんだ構造です。脱出ハンマーで叩くとヒビは入りますが、割って脱出することはできません。フロントガラスには必ず使われていて、静かさなどのために一部の車ではドアガラスやリアガラスにも使われています。ガラスの表示は「L」または「LP」です。

フロントガラスを脱出口と考えず、自分の車で「どの窓なら割れるか」を家族とも共有しておきましょう。

車用脱出ハンマーの選び方

脱出ハンマーは、価格や見た目よりも、緊急時に使える条件がそろっているかで選びましょう。国民生活センターや国土交通省の資料をもとに、確認したいポイントを3つにまとめました。

性能の目安になる表示を確認する

脱出ハンマーには日本産業規格(JIS D 5716)があり、国民生活センターは「JIS規格等のマークが付いた信頼できる製品を選ぶ」ことを勧めています。国土交通省も、JISマーク、GSマーク、販売店の推奨品など、性能が確かな製品を選ぶよう呼びかけています。

パッケージで、自動車の緊急脱出用であること、強化ガラスの破砕に対応していることと、こうした表示があるかを確認しましょう。

シートベルトカッター付きを選ぶ

前の章のとおり、事故や水没のときはシートベルトが外れないことがあります。窓ガラスを割る機能とシートベルトを切る機能の両方がそろった商品を選ぶか、カッターを別に用意しましょう。

使う人が扱いやすいタイプを選ぶ

国民生活センターでは、脱出ハンマーを次の3つのタイプに分けて紹介しています。

タイプ 使い方
金槌タイプ 金槌のように握り、先端で叩き割る
ピックタイプ ピックのように握り、ガラスに叩き付ける
ポンチタイプ 先端を窓ガラスに押し当てて使う

狭い車内では大きく振りかぶれないこともあります。家族や高齢の方が乗る車では、その人が片手で握りやすく、迷わず使える形かどうかも確認しましょう。

脱出ハンマーはどこで買う?

脱出ハンマーは、カー用品店、ホームセンター、自動車販売店(純正オプション)、通販で買えます。100均で見つからなかった場合も、車用として作られた商品を比べて選べる場所で探すのがおすすめです。

カー用品店・ホームセンターで実物を見て買う

店舗で買うよさは、大きさ・重さ・握りやすさを実物で確かめられることです。はじめて買う人や、家族・高齢の方の車に置く商品を選ぶ人は、手に取って確認すると選びやすくなります。

  • 片手で握れる大きさ・重さか
  • シートベルトカッターの位置は使いやすいか
  • 車内に固定する部品が付いているか
  • パッケージに使い方・対応するガラスの説明があるか

通販で選ぶときの確認点

通販は、店舗に行く時間がない人や、色・機能・本数を比べて選びたい人に向いています。実物を手に取れない分、商品ページで次の点を確認しましょう。

確認すること 理由
自動車の緊急脱出用と書かれているか 用途が合っているか確かめるため
性能の目安になる表示(JISマークなど) 性能を判断する手がかりになるため
シートベルトカッターの有無 体を自由にするため
使い方と対応するガラスの説明 合わせガラスは割れないため
固定方法・付属品 車内で動かないようにするため

脱出ハンマーを車内に置く場所

脱出ハンマーは、運転者がシートベルトをしたままでも手が届く場所に固定しておきましょう。国民生活センターのアンケートでは、トランクなど閉じ込められたときに手に取れない場所に積んでいる人もいました。

置き場所 使いやすさ 注意点
運転席のまわり すぐ手に取れる 運転の邪魔にならない位置に固定する
助手席・後部座席のまわり 同乗者も使える 乗る人に場所を伝えておく
グローブボックスの奥・トランク 緊急時に取り出しにくい 置き場所としては不向き

事故のあとは運転者がけがをして動けないこともあります。家族を乗せることが多い車や、ミニバンなど座席の列が多い車では、前席と後席に分けて置くことも考えてみてください。

モビフルECで扱っている脱出ハンマー(CARZEL)

モビフルECでは、シートベルトカッター付きのCARZEL 脱出ハンマーを販売しています。

CARZEL 脱出ハンマー(ガラスハンマーとシートベルトカッターの1台2役、固定ホルダー付き)

  • ガラスハンマーとシートベルトカッターが1本になったコンパクトなタイプ(約96×18mm、90g)
  • 車内に取り付けられる固定ホルダー付き
  • 先端と刃はカバーで隠れているので、ふだん車内に置いておける
  • 使い方を事前に試せるテストガラスが付属

使い方は、カバーを外して窓ガラスの四隅に当てて押し、割れたら破片を取り除いて脱出します。シートベルトは、カッターをベルトに引っかけて押し、切ります。いざというときに慌てないよう、届いたら付属のテストガラスで一度試しておきましょう。

CARZEL 脱出ハンマーの使い方(脱出ハンマーとシートベルトカッター)

Instagramでも紹介しています。

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なお、CARZEL 脱出ハンマーはJIS D 5716の認証品ではありません。JISマーク付きの製品を条件に選びたい方は、パッケージでマークを確認できる商品をお選びください。

CARZEL 脱出ハンマーの詳細を見る

よくある質問

ダイソーに車の脱出ハンマーは売っていますか?

店舗や時期によって品ぞろえが変わるため、在庫は店舗でご確認ください。見つけた場合は、「自動車用」「緊急脱出用」と書かれているか、シートベルトカッターが付いているかを確認しましょう。

フロントガラスは脱出ハンマーで割れますか?

割れません。フロントガラスは合わせガラスのため、ヒビは入っても脱出できる穴は開きません。強化ガラス(表示がTまたはTP)のドアガラスなどを割りましょう。

脱出ハンマーは車のどこに置けばいいですか?

運転者がシートベルトをしたままでも手が届く場所に、衝撃で飛ばないよう固定しておきます。トランクやグローブボックスの奥は避けましょう。

まとめ

車の脱出ハンマーは、100均で見つかることもありますが、値段よりも「自動車の緊急脱出用か」「シートベルトカッター付きか」「性能の目安になる表示があるか」で選ぶことが大切です。買ったあとは、自分の車でどの窓が割れるかを確認し、運転席から手が届く場所に固定しておきましょう。

参考:国民生活センター「自動車用緊急脱出ハンマーによるガラスの破砕」/JAF「水没時、何を使えば窓が割れるのか?」/JAF「自動車が水没したときの対処と脱出方法とは?」/国土交通省の資料(PDF)

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